
どうも私にとって父は
「父親」という存在だけでは
なかった気がする
父でありながら
彼はひとりぽっちの子供であり
泣き止まない赤ん坊であり
どこまでも寄り添ってくれる
教師であり
最高の友でもあった
理想の男の姿を
はじめに教えてくれた人であり
そのくせ弱く
もろい夫の顔を持ち
だらしのないアル中だった
人に嘆きをぶつけずにはいられない
凶暴な息子であり
悲しみを優しさに昇華させ
全てを許して沈黙する老人であった
いくつもの顔を見せて
彼は今、父として
1人の人間として
私の胸の中に座っている

今日は父の日。
一緒にたくさん笑った事。
いっぱい心配させた事。
逆に心配させられた事や
怒られた事やケンカした事も
思い返せば何もかも
大きな幸せの中での出来事だった。
ありがとう。
いつまでもどこまでも
大好きだよ!おとう!